GPUは、パソコンで画像や映像を処理するための部品です。
ゲームだけでなく、画像生成AIや動画生成AIを動かすためにも使われています。
GPUを選ぶときは、型番の数字だけでなく、性能・メモリ容量・価格・パソコンとの相性を確認することが大切です。
1. NVIDIAとは?
NVIDIA(エヌビディア)は、GPUを開発・販売しているアメリカの企業です。
個人向けのGPUでは「GeForce」シリーズが有名で、ゲームや生成AIなどに幅広く使われています。
主な製品シリーズは次のとおりです。
| シリーズ | 主な用途 |
|---|---|
| GeForce RTX | ゲーム、画像生成AI、動画生成AIなど |
| GeForce GTX | 主に旧世代のゲームや画像処理 |
| NVIDIA RTX | 仕事向けの設計、3D制作、映像制作など |
| NVIDIA H100など | 大規模なAI処理やデータセンター |
自分のパソコンで生成AIを動かしたい場合は、まずGeForce RTXシリーズを調べるとよいでしょう。
2. GPUの型番の見方
例えば「GeForce RTX 5070 Ti」という製品があります。
- GeForce:製品ブランド
- RTX:製品シリーズ
- 50:世代
- 70:性能クラスの目安
- Ti:同じ系統の強化モデルを示す名称
基本的には、同じ世代なら数字が大きいモデルほど高性能です。
ただし、世代が違う製品は数字だけでは比較できません。
また、「SUPER」という名前が付く製品もあります。
これも同じ世代の製品を強化したモデルなどに使われる名称です。
3. NVIDIAのGPUの歴史
NVIDIAのGeForceシリーズは、世代交代を繰り返しながら進化してきました。
| 世代 | 登場年 | 特徴 |
|---|---|---|
| GTX 10シリーズ | 2016年 | 旧世代の代表的なGPU |
| RTX 20シリーズ | 2018年 | RTXシリーズが登場 |
| RTX 30シリーズ | 2020年 | ゲーム性能などが向上 |
| RTX 40シリーズ | 2022年 | AIを活用した映像処理などが進化 |
| RTX 50シリーズ | 2025年 | AI処理や映像技術がさらに進化 |
RTX 20シリーズから、光の反射などをリアルに表現する技術や、AI処理を支援する機能が本格的に導入されました。
その後も新世代が登場するたびに、処理性能や対応機能が進化しています。
ただし、新しい世代の製品が、すべての用途で必ず旧世代を上回るわけではありません。
4. 最新のGeForce RTXシリーズ
2026年10月時点で、GeForce RTX 50シリーズの主なデスクトップ向け製品は次のとおりです。
| 製品名 | 性能クラスの目安 |
|---|---|
| RTX 5090 | 最上位 |
| RTX 5080 | 上位 |
| RTX 5070 Ti | 中上位 |
| RTX 5070 | 中上位 |
| RTX 5060 Ti | 中位 |
| RTX 5060 | 中位 |
| RTX 5050 | 入門向け |
同じ世代でも、性能・メモリ容量・価格は製品によって異なります。
最上位モデルは高性能ですが、価格や消費電力も大きいため、必ずしも誰にとっても最適とは限りません。
なお、ノートパソコン向けのGPUは、同じ型番でもデスクトップ向けとは性能が異なる場合があります。
5. GPU選びで重要なメモリ容量
GPUには、VRAM(ビデオメモリ)と呼ばれる専用メモリが搭載されています。
これは、GPUが処理に必要なデータを一時的に置いておく場所です。
生成AIでは、VRAMの容量が足りないと、AIモデルを読み込めなかったり、画像サイズや処理内容を制限したりする必要があります。
- 画像生成AI:モデルや画像サイズによって必要な容量が変わる
- 動画生成AI:大きなモデルでは、さらに多くの容量が必要になる場合がある
- 文章生成AI:モデルの規模などによって必要な容量が変わる
VRAMが多ければ必ず処理が速くなるわけではありませんが、大きなモデルを動かすうえで重要なポイントです。
6. GPUの価格は何で決まる?
GPUの価格は、主に性能・メモリ容量・世代・需要・在庫によって変わります。
新世代が登場すると旧世代が安くなる場合がありますが、必ず値下がりするわけではありません。
生産終了後に在庫が減り、価格が高止まりすることもあります。
購入するときは、発売時の価格だけでなく、現在の販売価格を比較することが大切です。
7. GPUを交換するときは「ピン」に注意
GPUを交換する場合は、性能だけでなく、パソコンに取り付けられるかも確認する必要があります。
ピンとは?
「ピン」とは、電気を送ったり、機器同士を接続したりするための金属の接点のことです。
GPUでは、電源から電気を送るための接続部分に、8ピンや16ピンなどの種類があります。
数字は接点の数を表しています。
GPUによって必要な接続部分が異なるため、パソコンの電源に対応するケーブルがなければ、そのまま接続できない場合があります。
交換前に確認すること
- ピンとケーブル:新しいGPUに必要なケーブルが電源側に用意されているか
- 電源のパワー:GPUを動かすための電力が足りているか
- 大きさ:GPUがパソコンのケース内に収まるか
ピンの形が合っていても、電源のパワーが足りなければ動かせません。
また、GPUによっては本体が大きく、ケースに収まらないこともあります。
型番だけで判断せず、パソコンの仕様や電源のラベルを確認してから購入しましょう。
まとめ
NVIDIAのGPUを選ぶ際は、次のポイントを確認しましょう。
- 何に使うのか
- 世代と性能クラスはどの位置か
- 必要なメモリ容量があるか
- 価格や消費電力は予算に合うか
- パソコンに取り付けられるか
型番の数字だけで選ぶのではなく、用途と予算に合った製品を比較することが大切です。


